Webサイトの公開手順|SFTPでサーバーにアップロード

Webサイトの公開手順|SFTPでサーバーにアップロード 開発環境・ツール

Webサイトの公開手順とは

自分のパソコンで作った HTML・CSS・画像などのファイルは、そのままでは自分しか見られません。誰でも見られるようにするには、ファイルをサーバー(Web サイトのファイルを置いておくコンピュータ)にアップロードします。

アップロードには、FTP ソフト(ファイル転送ソフト)を使う方法が昔から使われています。今は、通信が暗号化される SFTP を使うのが基本です。MDN も、ホスティング(サーバーを貸すサービス)が SFTP に対応しているか確かめ、本質的に安全でない FTP は使わないよう注意しています。

基本(SFTP と FTP の違い)

方式 通信の暗号化 使い方の目安
SFTP あり 基本はこれ
FTPS あり(FTP に暗号化を加えた方式) サーバーが対応していれば選択肢
FTP なし パスワードやファイルの中身が読まれるおそれがあるので避ける

どの方式が使えるかは、サーバーによって違います。契約したサーバーのマニュアルで確かめます。

接続に必要な情報は、サーバーを申し込んだあと、メールや管理画面の「SFTP」「FTP」「接続情報」などと書かれた欄に示されます。パスワードは紙やパスワード管理アプリなど人に見られない所に控え、HTML などの公開するファイルには書き込みません。

項目 例 意味
ホスト(サーバー名) sv1234.example-server.jp(架空の例) 接続先
ユーザー名 myname ログインの名前
パスワード、または鍵 (人に見せない) ログインの合言葉
ポート番号 マニュアルに書いてある番号(SFTP は多くの場合 22) 接続の入口の番号
公開用フォルダ public_html など ここに置いたファイルが公開される

具体例(アップロード前と後のフォルダ)

パソコンの my-site フォルダの中身を、サーバーの公開用フォルダの中に置きます。

パソコン                      サーバー
my-site/                      public_html/
├─ index.html      ──→       ├─ index.html
├─ about.html      ──→       ├─ about.html
├─ css/style.css   ──→       ├─ css/style.css
└─ images/photo.png ─→       └─ images/photo.png

この場合、公開 URL は https://ドメイン名/ でトップページ(index.html)、https://ドメイン名/about.html で2ページ目が開きます。my-site フォルダごと置くと、URL が https://ドメイン名/my-site/ になってしまう点に注意します。

Webサイトの公開の実践ステップ

  1. サーバー側の準備を確かめます。 サーバーのマニュアルの「SFTP」の項を読み、管理画面で SFTP(SSH)を有効にする設定が要る会社なら、先に有効にします。
  2. SFTP に対応したファイル転送ソフトを入れます。 この記事では例として、MDN の解説でも使われている無料の FileZilla(https://filezilla-project.org/、Windows・Mac 対応)を、公式サイトの「Download FileZilla Client」ボタンから入れます。インストーラーが別のソフトも一緒に入れるかを聞いてきたら、断ります。ほかの SFTP ソフトでも、入れる値は同じです。
  3. 接続情報を入れて接続します。 FileZilla の画面の上に横に並ぶ欄に、上の表の値を入れます。「ホスト」には sftp://sv1234.example-server.jp のように sftp:// を付けてホスト名を入れ(sftp:// を付けると SFTP で接続します)、「ユーザー名」「パスワード」「ポート」を入れて、欄の右端の「クイック接続」を押します。初めての接続では、サーバーの鍵を信頼するかを聞く画面が出るので、ホスト名が自分のサーバーであることを確かめて「OK」を押します。入力欄の下に接続の記録が流れ、右半分にサーバーのフォルダの一覧が出れば接続できています。接続できないときは、打ち間違いと、管理画面で SFTP を有効にする設定が要らないかを確かめます。
  4. 公開用フォルダを開きます。 サーバーのマニュアルに書かれたフォルダ(例:public_html)に移動します。
  5. ファイルを送ります。 左(パソコン側)の my-site の中身を、Ctrl キー(Mac は Command キー)を押しながら1つずつクリックしてまとめて選び、右(サーバー側)の公開用フォルダにドラッグします。同じ名前のファイルがあると上書きするかを聞かれるので、「上書き」を選びます。
  6. ブラウザで確かめます。 公開 URL を開き、全ページ・画像・CSS・JavaScript が表示されるかを確認します。直したら、変更したファイルだけをもう一度送ります。
  7. HTTPS になっているか確かめます。 https:// で開いて「この接続ではプライバシーが保護されません」のような警告が出るときは、サーバーの管理画面で「SSL」「HTTPS」「無料SSL」といった名前のメニューを開き、ドメインを選んで有効にします。使えるようになるまでの時間はサーバーによって違い、目安は決められません。ただし、1日たっても開けなければサーバーのサポートに問い合わせます。

Webサイトの公開手順の注意点

  • パスワードを人に見せない・ファイルに書かない: 接続情報が漏れると、サイトを書き換えられるおそれがあります。IPA(情報処理推進機構)も「安全なウェブサイトの作り方」で、サイト運営の安全対策をまとめています。
  • 上書きの前に控えを取る: サーバー上のファイルを上書きすると、元に戻せないことがあります。パソコン側に、公開している版のコピーを残しておきます。
  • 大文字と小文字: サーバーは区別することが多いので、Photo.png と photo.png を混ぜないようにします。

Webサイトの公開手順でよくあるミス

  • 公開用フォルダの外に置く: URL を開いても表示されません。
  • フォルダごと置いてしまう: URL に余計なフォルダ名が付きます。
  • 一部のファイルだけ送り忘れる: CSS や画像のフォルダの送り忘れで、見た目が崩れます。
  • 古い表示のまま: ブラウザのキャッシュが原因のことがあります。再読み込みで確かめます。

Webサイトの公開手順のチェックリスト

  • [ ] SFTP で接続した(ホストが sftp:// で始まる)
  • [ ] 公開用フォルダの名前をマニュアルで確かめた
  • [ ] フォルダごとではなく、中身を送った
  • [ ] 公開 URL で全ページ・画像・CSS を確認した
  • [ ] パスワードをファイルやメモに平文で残していない

Webサイトの公開手順のFAQ(よくある質問)

Q. FTP と SFTP はどちらを使えばいいですか?

A. SFTP です。FTP は暗号化されないので使いません。ただし、ソフトやサーバーの説明では「FTP」という言葉が SFTP を含めた広い意味で使われることがあるので、接続のときに SFTP になっているかを確かめます。

Q. ソフトを使わない公開方法はありますか?

A. サーバーの管理画面に「ファイルマネージャー」が付いていることがあり、ブラウザからアップロードできます。MDN では、GitHub などを使って公開する方法も紹介されています。

Q. アップロードしたのに 404 になります。

A. 置いたフォルダが公開用フォルダか、ファイル名(特に index.html)と大文字・小文字が正しいかを確かめます。

Q. 何度もアップロードするのが面倒です。

A. 小さなサイトなら、変更したファイルだけを送れば十分です。更新が多くなったら、自動で送る仕組みを検討します。

筆者の見解(Webサイトの公開手順)

公開の作業は、Web 制作の中で最も「取り返しがつかない」操作を含む工程だと考えます。私は、初めての公開では「SFTP で接続する」「公開用フォルダを確かめる」「パソコン側に控えを残す」の3つだけは必ず守ることを勧めます。どれも数分でできるのに、守らなかったときの損失が大きいからです。

Webサイトの公開手順の関連項目

出典(一次情報)

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